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認知症とは?

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「生後いったん正常に発達した種々の精神機能が慢性的に減退・消失することで、日常生活・社会生活を営めない状態」をいいます。具体的な症状としては、物忘れ、すなわち記憶の障害、会話が困難となる失語症、物の意味や使い方が分からなくなる失認や失行、順序立てて適切な行動ができなくなるといった症状です。これらの症状の進行に伴い、暴言・暴力、徘徊、妄想といった精神症状・行動異常を呈する場合があります。

認知症の原因 
 認知症の原因として代表的なものがアルツハイマー病です。他に脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症などがあります。他にも治療により治りうる、うつ病による仮性認知症や特殊なてんかん発作による認知症症状、頭部外傷数か月後に発症する事がある慢性硬膜下血腫などもあります。

認知症の診断
 初期の認知症の診断には、正確な病歴聴取、既往症や内服薬の調査、神経心理学的検査、MRI/CTなどの脳画像診断、内分泌やビタミンなどの血液検査が必要となります。すでに進行した状態であれば診断は必ずしも難しくありませんが最低限の画像診断や血液検査は必要です。

認知症の治療
 代表的なアルツハイマー病に対しては、病状の進行を遅らせる(一時的に後送りにする)抗コリンエステラーゼ阻害薬等があります。しかしあくまで症状を一時的に改善するものであり病変そのものを根治するわけではありません。他にも精神症状などに有効な薬もありますが、心理・社会的な非薬物的なアプローチも重要です。また介護者を支えるべく社会的支援を導入していくことも重要なポイントとなります。