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認知症のリハビリ:各種のツールを使った方法 

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 認知症の中核症状は、記憶障害です。例えば、直前の服薬を忘れ二度飲みする、自宅の位置を忘れ道に迷うなどが生じます。従って、必要な情報を提供することが認知症のリハビリの基本と考えます。また、被害妄想などが加わると不穏状態や対人関係の悪化を招きます。このため、心理的安定のための支援も必要となります。以上より、認知症のある人へのリハビリとしては、情報提供のための各種ツールの利用、会話機会の提供、心理支援などを行います。

情報提供のための各種ツールの利用

 記憶障害が軽度な認知症のある人には、「新・記憶サポート帳」(エスコアール社http://www.escor.jp)があります。これは薬、食事などの記入欄が区分けされているため、後からの確認が容易です。財布など忘れやすいもののチェックリストもついています。

新記憶サポート帳
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 自発的に用件が想起できない場合、ソニーICレコーダー(ICD-Bシリーズ)で、録音した指示を設定時に自動出力すれば、服薬、日記記入、火や戸締りの点検などが自動的に促せます。

 その他の市販情報機器として、設定時に用件を言う人形、ブザー音による財布などの探知機、薬箱の設定時自動提出器、特定場所での録音指示出力器、書いた文章が光る夜間情報呈示機などが市販されています。これらを使用すれば、本人の不安と介護負担の減少につながります。

会話機会の提供

 テレビ電話で認知症のある人と話し相手ボランテアが、顔を見ながら会話することで、認知症のある人が心理的に安定することが研究されています。現在は、無料テレビ電話ソフト「スカイプ」を活用したテレビ電話支援ネットワークが試みられています。今後、遠隔介護をされている方などの有力な支援になります。

心理支援

 動物、人形、音楽、癒し系ロボットなどが使われています。前述のソニーICレコーダーから自動的に歌謡曲などを聞かせた後の音声指示で、デイへの参加や食事量が増加した認知症のある人が報告されています。怒りやすい方にも一定時間ごとに唱歌を自動提示すると、怒る回数が減ったことも報告されています。ビデオから話しかけや歌いかけを行う「語りかけビデオ」(エスコアール社http://www.escor.jp)も市販されています。


さらに、詳しく知りたい方は、下記のホームページ、PDFファイルをご参照ください。

「もの忘れのある方の懇談会 もの忘れ対処法」
http://blogs.yahoo.co.jp/monowasurekondankai/folder/1203857.html

「安田清のホームページ」
http://homepage3.nifty.com/yasuda-kiyoshi/

「千葉労災病院リハビリ科 もの忘れのある方にやってほしいこと」(PDFファイル)

「もの忘れのある方の懇談会 もの忘れ対処法」(PDFファイル)

※PDFファイルが開かない場合は、Internet Explorerでの閲覧を推奨します。


 聴力が低下したら補聴器、歩行困難者には車椅子のように、認知症のある人にも各種支援ツールを活用するべきです。認知症のある人の残された能力を活かして、その人の生活を支援することが認知症のリハビリです。不確かな認知症予防説が流行していますが、認知症になってもある程度対処できるよう、あらかじめこれらのツールなどに慣れておくことが大事です。